メトホルミン
メトホルミンとは
メトホルミンは、血糖コントロールを改善する薬剤です。インスリン分泌に依存せず血糖値を下げることができるため、低血糖を起こしにくく、長年の使用実績があります。
商品一覧
効果効能
本剤の有効成分「メトホルミン塩酸塩」は、以下のような作用を示します。
血糖値を下げる作用
肝臓での糖新生を抑制することで、糖が余分に脂肪へ変換されるのを抑える効果が期待できます。
糖の脂肪への蓄積を抑制する作用
血液中の糖が効率よく筋肉でエネルギーとして使われるようになり、「糖が脂肪に回る」ことを防ぐことができます。
体内での脂肪生成を抑制する作用
小腸での糖吸収を抑制することで血糖コントロールが改善し、脂肪が作られにくい環境を作る効果が期待できます。
※なお、日本国内においては、本剤は2型糖尿病治療薬および多嚢胞性卵巣症候群の一部治療薬としてのみ承認されています。
医学的根拠
臨床で行われた約5700人を対象とした大規模調査では、メトホルミンを高用量(1,500〜2,000mg/日)で使用した患者さんに以下のような効果が確認されています(Das et al., 2021)。
・血糖コントロール:HbA1c(血糖値の指標)が平均で約1.1%低下。約90%の患者さんが「目標血糖コントロール」に到達
・体重管理:83%の患者さんで体重減少が確認
・安全性:一部で副作用の報告はあったものの、医師による全体評価では約98%が「良好~非常に良好」と判定
これらの結果から、メトホルミンは長期的な血糖コントロールと体重管理の両面で、確かな効果が期待できる薬剤であることが示されています。
出典:Das, A. K., Shah, S., Singh, S. K., Juneja, A., Mishra, N. K., Dasgupta, A., Deka, N., Abhyankar, M., & Revankar, S. (2021). Real-World Clinical Experience on the Usage of High-Dose Metformin (1500-2500 mg/day) in Type 2 Diabetes Management. Clinical medicine insights. Endocrinology and diabetes, 14, 11795514211030513. https://doi.org/10.1177/11795514211030513
服用方法
- 容量・1日500mg~2250mg(通常は750~1500mgが目安)
- 頻度・1日2~3回 食直前または食後
- 服用方法・コップ約半分の水(約120mL以下)とともに食直前または食後に服用ください。
副作用
下痢、食欲不振、腹痛、悪心、嘔吐などの消化器症状
食欲減退、頭痛、糖尿病網膜症など
肝機能異常
乳酸上昇、CK上昇、血中カリウム上昇などの代謝異常
めまい、ふらつき
乳酸アシドーシス(稀)
胃腸症状、倦怠感、筋肉痛、過呼吸など
低血糖(稀)
強い空腹感、冷や汗、手の震え、めまいなど
肝機能障害(稀)
倦怠感、皮膚や白目が黄色くなっている(黄疸)、腹痛(特に右上腹部)尿が濃い色になるなど
上記の症状が見られた場合は、すぐに使用を中止して医療機関を受診してください。
- ※1 これまでに乳酸アシドーシスを起こしたことがある方は、必ず事前に医師にご相談ください。
- ※2 腎臓や肝臓に持病のある方は、必ず事前に医師にご相談ください。定期的に腎機能や肝機能を確認するなど、慎重に投与することが推奨されています。また、腎臓における排泄の減少や、肝臓における乳酸の代謝能の低下により、まれに乳酸アシドーシスが起こることがあります。
- ※3 妊娠中や授乳中の方は、必ず事前に医師にご相談ください。本剤は妊婦又は妊娠している可能性のある女性への使用は原則避けることが推奨されています。
- ※4 他に服用中の薬剤がある場合は、必ず医師にご相談ください。薬の種類によっては低血糖や乳酸アシドーシスなどが起こる可能性があります。
- ※5 アルコールを過度に摂取すると、乳酸アシドーシスのリスクが高まるため、服用中は飲酒を控えるようにしてください。
- ※6 本剤にはその他にも、使用に注意が必要な場合があります。ご使用前には必ず医師の診察と説明を受けてください。
取り扱い医薬品について
| 未承認医薬品等 | 本剤は、日本国内において2型糖尿病の治療薬としては厚生労働省により承認されていますが、肥満症や減量を目的とした効能・効果については未承認です。 |
|---|---|
| 入手経路 | 当クリニックが提携する医療機関では、国内の医薬品販売代理店を通じてメトホルミンを購入しています。 |
| 国内の同一成分・性能の医薬品の有無 | 本剤に含まれる有効成分「メトホルミン塩酸塩」を含む医薬品(例:メトグルコなど)は、日本国内において2型糖尿病および多嚢胞性卵巣症候群の治療薬として承認されていますが、肥満症を適応とした同一成分・性能の国内承認医薬品は存在しません。 |
| 諸外国における安全性情報 | メトホルミン塩酸塩を有効成分とする本剤は、米国FDAにおいて2型糖尿病の治療薬として複数の製剤(例:FORTAMETなど)で承認されています。また、欧州EMAにおいても2型糖尿病の治療薬として承認されており、さまざまな配合剤や単剤製剤として長年にわたり使用されています。 |
| 公的救済制度の適用 | 本剤は、日本国内において承認された医薬品ですが、承認された適応・用法・用量を逸脱した使用や、美容目的での自由診療としての使用においては、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。 |
